人妻！人妻！人妻！

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幼稚園ママ　その３

登場人物

小峰　知美　：２８歳
佐々木　裕　：３３歳
　　　　洋子：３１歳

＊登場人物、内容はフィクションです。

５．帰り道

　座敷に戻ってからの知美は、何事もなかったの様に他の母親と雑談をしている。
隣りに座る裕は、知美の話しに相づちを打ち、横顔を眺め困惑した。
誰にも解らないように、掘り炬燵の中で裕の足に手を置きながら雑談を続ける知美。
手を置かれた部分が異常に暖かく感じ、それだけでズボンを膨らますには十分な刺激であった。
「さて皆さん。そろそろ時間なので、お開きにしたいと思います。」
乾杯の音頭をとった母親が、終わりの時間を告げ、家の近いグループに分かれタクシーに分乗した。
裕は知美の他、二人の母親とタクシーに乗り込んだ。
「楽しかったね～たまにはこういう飲み会も良いね～」
助手席に乗り込んだ、裕は母親達の笑い声をボーっと聞いていた。
母親達は家の近くにタクシーを止め、一人、また一人と降り最後には知美と二人になった。
「お疲れさまでした～」
知美は、悪戯っぽく助手席の裕に話しかけた。
「こちらこそ、楽しかったですね。」
裕は当たり障りのない言葉を返すので精一杯だった。
「えぇ、またしたいですよね～」
「そうですね。機会が在れば、、、」
「機会が在れば？」
知美はクスクスと笑い、裕をからかった。
「あ、運転手さんその角で止めて下さい。私ここで降りますから、小峰さんは自宅の前まで。」
「だったら私も、ここで降りますよ～もう歩いても直ぐですし～」
タクシーは幼稚園の帰りに別れる場所に止まり、裕が支払いを済ませた。
二人でタクシーを見送ると、知美は裕に向き直った。
「タクシー代後で教えて下さいね。」
「良いですよ、これ位。私が持ちますよ。」
「そう言う訳にいかないの。みんなで割り勘です。」
「そう言うもんかな、、後で妻から連絡させます。」
「えぇ～直接教えて欲しいな、、、、」
また知美は悪戯っぽく笑い、裕の目を見つめた。
「直接って、、、どうやって、、、」
「携帯貸して下さい。」
知美は裕の携帯を手に取り、自分の携帯を鳴らした。
「これで、ＯＫ～後でメールします。」
「はぁ、、、、」
知美の行動力に圧倒されながら裕は携帯を受け取った。
「では、これで失礼します。」
「え～お別れのキスは？」
先程まで悪戯っぽく笑っていた知美の顔には笑顔が消え、目を瞑ってキスを待っていた。
裕は廻りを見渡し誰も居ないことを確認し、軽く唇を合わせた。
「んっ、、、」
知美からは甘いアルコールの匂いとは別に、何とも言えない女の匂いが立ち上っていた。
裕がゆっくりと唇を離すと、知美の目から涙が零れた。
「えっ、、どうかしましたか？」
裕が知美に問いかけると、涙を拭いながら微笑んだ。
「ううん、、、嬉しくて、、、じゃぁ、帰ります！」
知美はニッコリと笑って、駆けだしていった。
知美の背中を見つめ、自宅に向かって歩き出した。

６．メール

　「お帰り～どうだった？みんな来てた？」
「ん～１０人位かな～まぁ楽しかったよ。」
「そう、たまには幼稚園の会に参加するのも良いでしょ？」
「ん～でも疲れた。あっそうだ。タクシー代払ったんだけど、割り勘って。」
「そう。」
「割らなくても良いって言ったんだけど、そう言う問題じゃないって、、、」
「そうよ～以外と面倒くさいのよ～」
「純君ママに言っといて。」
「解った。お風呂は？」
「入ってくる。先に寝てても良いから。」
「解った。」
裕は洋子をリビングに残し、バスルームに向かった。

　シャワーを浴びリビングに戻ると、洋子の姿はなかった。
タオルで頭を拭きながら寝室に向かい、洋子の隣りに横になった。
「洋子？起きてるか？」
「ん？何？今日はダメよ。疲れたし、裕も明日仕事なんだから早く寝なきゃ、、」
「そっか。そうだな。お休み。」
裕は仰向けになり、目を瞑った。

　それから２日後の昼休みに携帯がメールの着信を知らせた。
送信相手は知美からだった。

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　先日は色々とお疲れさまでした。
タクシー代は、みんなで割り勘にしました。

こういうの、、、ご迷惑ですか？
迷惑でしたら、、、、もう、、止めますので、、、

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裕はメールを読み直し、返信ボタンを押した。

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　こちらこそ遅くまでお疲れさまでした。

　迷惑だなんて、思っておりません。
ただ、迷いはあります。
これからどうなるのだろうと。
今度はこちらからメールします。

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裕は携帯を閉じながら、目を瞑り溜息を吐いた。
家族への裏切り、知美への思い。
色々なことが思い浮かび、脳にこびり付いた。

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