人妻！人妻！人妻！

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働く人妻とＳＭ

登場人物

沢田　夕子：２８歳
松川　正　：３０歳

＊登場人物、内容はフィクションです。

１．チャット

「ふぅ、、、誰も来ないか、、、」
深夜の事務所、誰も居ないフロアーで呟きながら大きく伸びをした。
膨大なデーターを処理する一方で、モニターの端に目をやった。
縦長に、仕事の邪魔にならないように表示されているウインドウ。
数年前から利用し始めたＳＭチャット。
仕事の合間の息抜きで、偶然見つけたサイトだった。
雑談目的で部屋を取り、ＳＭ話や、世間話をしていた。
初めの頃はオープンチャットと呼ばれる、多人数参加のチャットに参加していた。
しかし、話の流れが速く、話しに付いていくのも億劫になり、いつの間にか２ショットチャットに顔を出すようになった。
ゆっくりと会話が出来る雰囲気にすっかりはまっていた。
「後もう少しやっておこうかな、、、」
キーボードに向かい座り直した直後、モニターに小さなウインドウが立ち上がった。
「おっ、、、」
マウスを操作し、チャットウインドウを広げた。

エル：こんばんは
夕子：こんばんは。初めまして
エル：初めまして、35歳です。よろしく。
夕子：雑談なんですけど、、、良いですか？
エル：良いですよ。こんな遅くに、暇だったのですか？
夕子：ええ、、何だか眠れなくて、、、
エル：何か悩みでも？
夕子：いえ、悩みと言うわけでは無いんでけど、興味があって、、、
エル：興味ってＳＭに？
夕子：ＳＭって言うより、そう言う性癖をもつ人に、、、
エル：そうですか、私で良ければお答えしますよ

　当初の緊張もほぐれ、夕子との雑談は深夜の二時を回っていた。
暫く話すうちに夕子の発言が無くなり、問いかけにも応えなくなった。

エル：あれ、、夕子さん？
エル：寝ちゃったかな？
エル：寝ちゃったみたいですね。私も落ちます。
エル：また機会が有れば、、おやすみ。

　マウスを操作し、チャットを終了した。
「さぁて、、、少し寝るかな、、、」
欠伸と共に椅子から立ち上がり、仮眠室に向かった。
それから三日後、再び夕子が訊ねてきた。

夕子：こんばんは、先日は失礼しました。
エル：こんばんは。寝ちゃいました？^^
夕子：ええ、、いつの間にか、、ごめんなさい、、
エル：いいえ、遅かったし、寝落ちしたんだろうなと思ってましたから。
夕子：あの、、ちょっと聞いて貰っても良いですか？
エル：構いませんよ
夕子：実は･･･

夕子は戸惑いがちに、しかし、ゆっくりと話し始めた。
　
２．誘い

　「お疲れさまでした！」
「お疲れ！でも、ホント取れて良かったよね」
「えぇ、まさかこの仕事が取れるとは思ってなかった」
「いやぁ、夕子さんが頑張ってくれたから」
「そんな事、、、松川さんのお手柄ですよ」
夕子は会社の同僚の松川と、小洒落た居酒屋でビールグラスを交わした。
二人が１年前から手掛けていた営業が、ようやく実になりその祝杯であった。
「しかし、あの頑固社長がよく判子押したよ、、、」
「ホントですよね～」
夕子も松川も一年間、仕事に没頭しこの営業に掛けていた。
辛かった過去が想い出に変わり、二人のテンションはビールと共に上がっていった。
「しっかし、忙しかったな～～」
「ホントホント、、、これからは奥さんも大事にしないとダメですよ～」
「夕子さんだって、旦那さんを大事にしないと」
「そうですね～何だか、、、」
夕子がグラスを見つめ、一瞬顔に影を落とした。
「まぁ、、少し暇になるだろうから」
松川は笑いながら、夕子の顔に視線を投げかけた。
「我が家は既にレスだし、ちょっと変な性癖があるからな～」
松川はさらに声を立てて笑った。
「え～変な性癖って？何々？教えてよ」
「ん～誰にも言わない？」
「言わない！絶対に言わないから」
「ん～どうしようかな～」
夕子は松川の目を覗き込みながら、目を輝かせた。
「そこまで言って、教えてくれないのってずるい！」
「ん～実は、、、ＳＭって言うの？」
「エスエム、、？縛ったり叩いたりするやつ？」
「そう、そう言うやつ」
松川は恥ずかしそうに笑いながら、夕子の顔を見た。
「あぁ！やっぱり言わなきゃ良かった！」
「えぇ～なんで？良いじゃん別に」
「じゃあ、夕子さんの性癖教えてよ」
「私？私は普通よ～」
「ほら、教えてくれない、、」
「だって、普通だもん！」
二人は笑いながら、グラスを空けた。
「おっと、、もうこんな時間か、、、」
「えっ、、あっ、ホント、帰らないと」
松川の声に夕子は腕時計に目をやった。
二人は慌てて会計を済まし、店の外に出た。
店から５分程の駅まで並んで歩く。
先程まで明るく話していた松川が、俯き一言も発しなかった。
「大丈夫？酔った？」
「うん、、大丈夫。酔った訳じゃないから」
「そっか。もうすぐ駅だから」
夕子の声に松川は立ち止まり、夕子を見据えた。
「夕子さん」
「ん？何？どうしたの？」
立ち止まった松川を振り向き、夕子も足を止める。
「あの、、、夕子さんを、、」
「ん？私が何かした？」
「夕子さんを、縛らせて下さい」
「えっ！！なっ、、何言ってるの？大丈夫？酔ってるんでしょ」
「酔って何か居ないですよ。縛るだけ。何もしないから」
「こんな人妻捕まえて何言ってるの？」
夕子は半ば呆れ顔で松川を見返した。
「夕子さんは絶対に縄が映えると思うし、絶対に何もしないから」
「変な事言わないでよ。誰かに聞かれたら変に思われるわよ？」
「嫌だったら、途中で止めるし、帰っても良いですから」
「大丈夫？酔ってるんでしょ？早く帰った方が良いわよ」
「酔ってません！お願いです！」
松川の声に夕子は廻りを見渡した。
「松川さん、、声が大きいですよ。迷惑になりますよ、、、」
夕子は松川に言い聞かせるように、小声で話しかけた。

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