人妻！人妻！人妻！

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覗き見

登場人物

大川　彰一　：26歳
白坂　菜々美：34歳

＊登場人物、内容はフィクションです。

１．窓

　締め切ったカーテンと薄暗い部屋。電源が落とされることのないパソコン。
小さな事務所兼、自宅でクライアントからのプログラムを打ち続ける。
メールが届き、プログラムを作り、金が振り込まれる。
好きな時間に起き、好きな時に仕事をし、期日までに成果品をメールする。
「よし、、、こんなモンかな、、、」
彰一はクライアントにメールでデーターを送り、パソコンの前で大きく伸びをした。
「しかし、先輩も無茶ばっかりだよな、、、」
クライアントといっても大学の先輩で、彰一をこの世界に引っ張り込んだ人間だ。
彰一は冷蔵庫を開け、冷凍食品のスパゲティーと缶ビールを取りだした。
慣れた手つきでレンジにスパゲティーを放り込み、ビールの蓋を開ける。
低い音を立てて回るレンジを横目に見ながら、ビールに口を付けた。
「クゥゥッ、、」
レンジがチン！と鳴り、スパゲティーを手にパソコンに向かう。
「1時か、、、どうしようかな、、、」
ビールに口を付け、スパゲティーを頬張りながら彰一は呟いた。
次の仕事に取りかかるつもりは無かったが、寝るには早い気がしていた。
インターネットに接続し、コロコロと画面を変えても興味を持つ物はなかった。
「ふぅ、、、、」
彰一が吐いた溜息と同時に、窓の外から大きな声が聞こえた。
「帰ったよ～～！帰ったんだよ～～～！」
「あ～け～て～～～！」
「漏れちゃう、漏れちゃうよ～～！」
如何にも酔っぱらいの声が聞こえ、彰一は何気なく立ち上がりパソコンの奥のカーテンを開けた。
二階から見下ろすように窓から覗き込むと、向かえの家の前にスーツを着た男が居た。
ヨロヨロとドアの前でふらつき、呼び鈴を連打している。
男の声に呼応するように、家の電気が付き、玄関が照らされる。
男はドアをガチャガチャと引っ張り、一瞬動きを止め、ドアが開かれた。
ドアの奥からはパジャマ姿で、怒ったような困り顔をした女性が顔を覗かせた。
酔っぱらったサラリーマンは崩れるように女性に抱きつき、声を上げた。
「た～だ～今～帰りましたよ～～」
女性は廻りを見渡し口に人差し指を当て、サラリーマンに何かを話しかけた。
サラリーマンは笑いながら女性の頬にキスをしようと顔を寄せた。
女性は顔を振りながらキスを避け、サラリーマンと共にドアに消えて行った。
「ふぅ～ん、、、」
他人の生活を垣間見た気がして、彰一は思わず口元に笑みが浮かんだ。
「結婚か、、、」
彰一は呟き、ビールを追加しに冷蔵庫へ向かった。
缶ビールを手にパソコンの前に戻った彰一の視線が、向かえの家に再び止まった。

２．外せない視線

「なに、やってんだ、、？」
酔っぱらったサラリーマンの消えた家。二階のカーテンは開け放たれ寝室が丸見えだった。
パジャマ姿の女性がカーテンを閉めると直ぐに、酔っぱらいがカーテンを開け放つ。
まるでコントの様に二人はカーテンを閉めたり、開けたりを繰り返す。
「酔っぱらいの相手は大変だ、、、」
女性の思いを代弁するように彰一は呟き、ビールを開け一口飲み干す。
「ん、、、？」
閉められたカーテンに二人のシルエットが映り、彰一の視線が釘付けになった。
カーテンの直ぐ後ろで、抱き合いキスをする一つの影。
蠢く影から一本の腕が伸び、カーテンをゆっくりと開けて行く。
「嘘だろ、、、」
彰一は唾を音を立てて飲み込み、カーテンの隙間を食い入るように見つめた。
半分ほど開かれたカーテンの先で、酔っぱらいの男が貪るように口を啜り女のパジャマに手を掛ける。
一つずつボタンを外し上半身が露わになった。
少し小さめの胸がパジャマから見え、男の手が潜り込む。
もう片方の手でパジャマのズボンを降ろし、白っぽいショーツが飛び込んでくる。
男はスーツを脱ぎ捨てパンツ姿になった。
女は立ったまま男の愛撫に身を任せるように顔を俯かせている。
胸に顔を埋め舐め回し、空いた手はショーツを脱がしに掛かった。
「、、、、」
彰一は手に握った飲みかけのビールを机に置き、カーテンの隙間に身を乗り出していた。
男は女をベットの上に仰向けに寝せ、自分もパンツを脱ぎ捨てる。
男が女の上にのしかかり、女はゆっくりと足を開いた。
「もう、、、入れるのか、、、？」
男が女の股間で腰を振り始め、女がうっすらと口を開け目を閉じる。
他人の性交などビデオでしか見た事のない彰一にとって、数１０m先で繰り広げられる光景に興奮するのは無理もなかった。
ジーンズの中で痛いほど勃起したペニスを取り出し、男の動きに併せて擦り始める。
「ん、、、、、、、？？？」
先程まで腰を振っていた男の動きが止まり、女の口が何かを言っている。
「どうした、、、もう終わりとか、、、？」
彰一はペニスを握りしめたまま、事の成り行きを見つめていた。
女が男の肩を揺らし、諦めたように首を振った。
上になった男を横にどけ、睨み付けた後に男の頭を一発叩いた。
「寝たのか、、、？」
男は女の横で大の字になり、規則的に胸が上下している。
「、、ふっ、、はははははは！！」
「そりゃ～奥さん怒るって」
彰一は笑いながら、ペニスから手を離しジーンズを上げた。
「折角良いモノが見れると思ってたのに、俺も怒るぞ」
笑いながらカーテンを閉めようと、手を伸ばし再び彰一は硬直した。

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