人妻！人妻！人妻！

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登場人物

里香（あさぎ）　：３２歳

＊登場人物、内容はフィクションです

９．日常

　昼食と朝食をかねた遅い食事を摂り、テキパキと家事をこなす。
普段より体が軽く、昼過ぎには家事を終えていた。
　　”あれが逝くって事なのかな･･･”
里香は紅茶を一口含み、誰も居ないリビングで一人照れ笑いを浮かべる。
思い立ったように立ち上がり、パソコンの電源ボタンを入れた。
「お礼のメール、しとかないと、、、」
そう呟きパソコンに向かい慣れない手つきでメールを打ち始めた。
何とか打ち終え送信ボタンを押し、夕食の買い物へ出かけた。
里香は管理人からの返信メールを期待し、パソコンの電源は切らなかった。


　書き終えた原稿を読み直し、上書き保存、宛先確認後送信。
一連の作業を淀みなく済ませ、タバコに火を付け、冷えたコーヒを口に含む。
薄暗い部屋の中紫煙が立ち上る。
この部屋の住人にとって、至福の時間である。
目を瞑り首をゆっくりと回しながら、煙を吐き出した。
点滅を繰り返すボタンを押し、メールを確認する。
あさぎのメールを残し、事務的に処理を済ませた。


管理人様へ

アドバイス有り難う御座います。
管理人さんのアドバイスに従ってやってみました。
恥ずかしい話ですが、時間は掛かりましたが何とか逝くことが出来ました。
管理人様の小説を頭に浮かべて・・・
頭が真っ白になって、そのまま気を失うように寝てしまって・・・
後は、主人と逝けるかどうかですね。頑張ります。
本当に有り難う御座いました。


　口元を上げながらメールを読み終え、タバコの火を灰皿に押しつける。
再びタバコに火を付け、キーボードを叩きだした。


あさぎさんへ

メール拝見しました。
逝けたそうですね。アドバイスに成ったかどうか判りませんが良かったです。
一度逝くことが出来れば、体が覚えますから徐々に逝けるようになりますよ。
　旦那様とのSEXを思い浮かべて自慰をしてみては如何でしょうか？
体と心が旦那様との疑似SEX（自慰）で逝ければ、旦那様とも大丈夫だと思います。
あと、恐らくいわゆる大人のおもちゃはご使用に成っていないと思いますが、
ディルドーを購入してみては如何でしょうか？
最近では、女性からの注文もかなり多いとの事ですから、使ってみてはどうですか？
　最後になりましたが、私の小説との事ですがどの作品でしょうか？
また、これからどんな作品をご所望か教えて頂けないでしょうか？
今後の参考にさせて頂きたいと思います。


　モニターに映し出されたメールを読み返し、送信ボタンを押す。
灰になったタバコを灰皿に捨て、立ち上がった。
部屋の主が出ていき、ドアが閉められると再び漆黒の闇が部屋を染めた。

１０．戸惑い

　里香は一人分の買い物を済ませ、一息を付いた。
キッチンにエコバックを置き、パソコンの前に向かう。
「あっ、、、」
期待通りにメールが返ってきており、頬を緩めながらマウスを操作した。
管理人からのメールを読み返し、嬉しさと、希望・戸惑いが交錯した。
中でも”大人のおもちゃ”の文字に鼓動が早くなる。
そして、女性からの注文が多い事に驚いていた。
確かに官能小説の描写には、大人のおもちゃが多く出てきており興味はあった。
しかし、真面目な性格がブレーキを掛けている。
「、、、、おもちゃって」
里香は呟きながら、興味本位で検索を掛けてみた。
刺激的な謳い文句が並ぶなか、”女性のための～”そんな一つのサイトをクリックした。
女性を意識したサイト作りになってはいるが、初めてみるディルドーに里香は顔が赤くなった。
男性の形を象った物から、双頭、三頭の物まである。
「こんなの、、、」
里香は夫のペニスと比較し品定めを始めていた。
「これなら、、、、」
値段も手頃で可愛い色使いをしているバイブだった。
「でも、こんなの送られてきたら、、、あっ！化粧品で郵送されるのか、、、」
一人で戸惑い、一人で納得し里香は画面を切り替えていった。
「ふぅ～ん、、、よく考えてるわね。これなら女性でも買いやすいかも、、、」
里香は自分がバイブで責められる姿を想像しドキドキしていた。
小説の様に目隠しされ、バイブを挿入される。
モジモジと腰が動き出し、胸が熱くなった。
今までになく積極的に行動している自分に驚きながら、注文のボタンを押していた。
「あっ、、、押しちゃった、、、」
里香は後戻りできない感覚と、恥ずかしさが急に襲われ慌ててパソコンの電源を落とした。

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