人妻！人妻！人妻！

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セクハラと人妻

登場人物

佐藤　真由：34歳
五十嵐　努：52歳　営業所長
木村　義隆：26歳　営業

＊登場人物、内容はフィクションです。

３．視線

　初出勤から三日が経ち職場の雰囲気にも慣れ、義隆が振ってくる雑務をこなしていた。
「佐藤さんこれは、こうして、、、、こうすれば」
「あっ、なるほど。解りました」
「でも流石ですね」
「えっ？何がですか？」
「いや、飲み込みが早いって言うか、、僕の仕事無くなっちゃいそう」
パソコンの画面から顔を上げた義隆が笑いかける。
「そんな事無いですよ。木村さんが解りやすく教えてくれるから」
真由も顔を上げ、義隆に笑い返した。
そんな二人のやり取りを、五十嵐が背後から見つめている。
ジットリとした視線は所員の行動予定表に移る。
　　”今日は直帰が多いな・・・”
五十嵐は受話器を取り上げ、ダイアルを廻した。
「もしもし、五十嵐です。あの件だけど、今日はいける？」
小声で話す五十嵐は真由の後ろ姿を舐めるように視線を投げていた。
事務所に居るメンバーを見渡し、五十嵐は席を立ち声を掛けた。
「お～い！今日は週末だし、佐藤さんの歓迎会をやるぞ！」
視線が一斉に五十嵐に集まると同時に声が上がる。
「あっ、良いですね」
「んな、、急な、、、」
真由は思わず立ち上がり、五十嵐に振り向いた。
「所長、歓迎会なんか、、、」
真由が言い終える前に五十嵐は大きな声で笑い、言葉を遮った。
「まぁまぁ、遠慮するなよ佐藤君。みんなもゴチャゴチャ言うな！５時になったら仕事止めれよ！

」
五十嵐は笑いながら椅子に座った。
「何時もなんですよ、思いつきって言うか、、」
義隆が真由の耳元へ口を寄せ、小声で呟いた。
真由の胸が一瞬高鳴り、顔を赤くしながら頷いく。
「そっ、そうなんだ、、、」
「所長は言い出したら聞かないから、、、悪い人じゃないんだけど」
義隆は困り顔で笑みを浮かべながら、自分のパソコンに向かった。


　小上がりは、掘り炬燵になっており、真由は入り口に近い五十嵐の正面の席に着いた。
義隆が入り口に一番近い席で真由の隣りに座った。
「じゃあ、佐藤真由さんが我が営業所の一員になる事を祝して、乾杯！！」
テカテカと光る顔で満面の笑みを浮かべながら、五十嵐がビールのグラスを掲げた。
「かんぱ～い！」
事務所にいた所員と真由はグラスを合わせ、グラスに口を付ける。
「宜しくお願いします」
義隆の拍手に続き、所長・所員達の拍手の中で真由は頭を下げた。
「さぁ！今日は会社の金だ！大いに飲んでくれ！ヨシ、適当に食い物頼めよ」
言われるまま、義隆は食べ物を注文し始める。
テーブルが皿でいっぱいになる頃には、真由の頬はうっすらと桜色になっていた。
新しい冷えたビール瓶を手に、真由はビールを注ぎに廻る。
「おう！真由ちゃん宜しくな！」
大声で笑う脂ぎった五十嵐と、その視線に嫌悪感を抱きながらも真由は頭を下げ笑みを作った。
「此方こそお願いします。採用して下さってホントに助かります」
「いや～仕事も出来るみたいだし、こっちこそ大助かりだよ」
五十嵐の視線が薄手のブラウスの胸元に絡み付く。
「頑張りますので、宜しくお願いします」
もう一度五十嵐に頭を下げ、真由は自分の席に戻った。
歓迎会も一時間が過ぎ、各々好きな飲み物を頼み、仕事の話しを始めた。
真由は所在なさを感じつつ、トイレに立った。
「ちょっと、トイレへ、、、」
五十嵐は真由の動きを横目で見つつ、グラスを空けながら口元に下卑た笑いを浮かべた。
真由が小上がりから居なくなると、誰とも無く真由の話になった。
「完全に所長の趣味でしょ？」
「しかし、良い躰してるよな。むしゃぶりつきたくなる」
「人妻だもんな～」
所員達は小声で話しながら、頭の中で真由の裸に妄想を膨らませた。
そんな所員達の話を聞きながら五十嵐はニヤリと笑い、義隆が声をだした。
「そんな事言ってると、セクハラで訴えられますよ」
「ヨシ～。堅いこと言うなよ～妄想は自由だろ？」
五十嵐が大声で笑い、所員達が続いた。
真由が戻り平然と話を戻す所員達と、ばつの悪そうに真由に話しかける義隆。
自分がネタになっていた事に気付かない真由は、義隆と話し続けた。

「俺精算してから帰るから。ヨシ！真由さんを途中まで送って行けよ！」
「は～い」
「送り狼になるなよ！」
大きな声で笑う五十嵐を後に、真由達は居酒屋を後にした。

４．企み

「マスターどう?」
「ちょっと待って。今店閉めるから」
居酒屋の営業が終わるまで居座り続けた五十嵐が待ち遠しそうに声を上げた。
カウンターの奥から出てきた男は、暖簾を終い、入り口の札を閉店中に裏返した。
「これで良し、五十嵐さんこっちへ」
マスターに言われるまま五十嵐は厨房の奥の店長室に入っていった。
「えっと、、、巻き戻し、、、おっ、、此処だ、、、」
マスターは居酒屋には似つかわしくない大きなパソコンを操作し手を止めた。
「ほら、バッチリ撮れてるよ」
五十嵐はモニターをかじり付くように眺め、鼻息を荒くした。
モニターは女子トイレを映し出している。
和式の便所にパンツを降ろし、しゃがみ込む真由。
ローアングルから股間と顔がしっかりと撮られている。
真由の顔が一瞬歪み、股間から勢い良く黄金色の液体が飛び出した。
「おっ、、、おぉぉ！！」
「五十嵐さんも好きだね～」
「以外と毛深いな、、、毛深い女は好き者が多いと言うからな、、、」
五十嵐はマスターの問いかけには答えず、モニターを凝視し続けた。
「で、どうする？」
「もちろん、明日頼むよ」
「ちょっと値が張るよ？」
「経費で落とすさ、これ貰えるんだろ？」
五十嵐はぎらつく目でモニターを指さした。
「あぁ、そう言うと思ってコピーして置いたよ」
「おぉ！じゃあ、10時に事務所な」
五十嵐はひったくるように差し出されたCDを手に取り、居酒屋を後にした。

　土曜日の10時に約束通り、マスターが事務所に訪れた。
飲み会の次の日の土曜日に出社する社員など居ず、五十嵐はマスターを事務所に上げた。
「で、何処にセットする？」
「何処って、更衣室とトイレ、後はそこかな」
五十嵐はニヤニヤと笑いを隠せずに、真由の机の下を指さした。
「オッケー。じゃあ、五十嵐さんは待っててよ」
「バレないようにセットしてくれよな」
「俺はプロだよ」
マスターは五十嵐を睨み付けながら、手にしたバッグから工具を取り出し作業に掛かった。
五十嵐は作業が終わる間だアダルトサイトを眺め、股間を膨らませていた。

「終わったよ、後はこれをインストールして、、、」
五十嵐が見ていたアダルトサイトには興味を示さず、マスターは五十嵐のパソコンを操作し始めた

。
「此処をクリックすると、、、、良し。画が飛んできてるな、、、」
マスターがパソコンを操作し終えると、五十嵐はモニターの映像に鼻息を荒くした。
「試しにトイレ行ってくるから、見ててよ」
マスターの姿が事務所から消え、モニターに映し出される。
「おぉ～バッチリだ」
和式トイレに跨り、ピースサインを向けるマスター。
五十嵐の股間はアダルトサイトを眺めていた時とは比べ物にならないくらいに堅くなっていた。
「有り難う。じゃあこれ、謝礼」
「毎度有り。くれぐれも、私の名前は出さないように」
マスターが五十嵐から手渡された封筒を確認し、鞄にしまい掛けた時だった。
「あれ～！所長！どうしたんですか？」
事務所のドアが開き、義隆が声を上げた。
「おっ、、、おう！ヨシこそどうした？」
「いや、仕事終わらなかったから、、、」
「じゃあ、私はこれで、、、」
マスターは義隆にニッコリ微笑むと、事務所からそそくさと姿を消した。
「あれ？今のマスター？」
「あ、あぁ、昨日持ち金が足りなくて、今日にして貰ったんだよ」
「そうでしたか」
「おっ、ヨシ！昨日はきちんと送り届けたか？」
「えっ、、ええ、、、」
義隆が一瞬言い淀んだのを五十嵐は見逃さなかった。
「なんだなんだ？もしかして？」
ニヤニヤと笑いながら近づく五十嵐に、義隆は照れ笑いを隠せなかった。
「なっ、、なんも有りませんよ。ただ、、、」
「ただ？ただどうした？」
「ただ、、あの後二人で飲みに行っただけですよ、、、」
義隆は顔を赤らめながら、昨夜の出来事を思い出した。
二人で行った2次会で、酔っぱらって腕を組み、真由の胸が肘に当たった。
互いに顔を見つめ、どちらとも無くキスをした。
ただそれだけの出来事だったが、義隆の顔は自然とほころんだ。
「やったのか？俺が送れば良かった！」
悔しそうに五十嵐は大声で笑った。
「やってませんよ！飲みに行っただけですって！」
「まぁまぁ、そう言う事にしとくか。じゃあ俺帰るからな」
五十嵐はパソコンをそそくさと閉じ、義隆を残し事務所を後にした。

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