人妻！人妻！人妻！

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登場人物

里香（あさぎ）　：３２歳

＊登場人物、内容はフィクションです

１．受信

　人の居ない部屋は照明が落ち、パソコンのモニターだけが灯っている。
モニターはこの部屋の主にメールの着信を知らせる為、先程からメッセージを送っていた。

　音もなくドアが開き、それと同時に部屋に光りが差し込む。
影と共に煎れ立てのコーヒーの香りが部屋に広がった。
部屋の主はゆっくりと椅子に座り、パソコンに向かった。
コーヒーを一口啜り、タバコに火を付けながらマウスを操作しメールを確認する。
無数のＤＭ。
ウンザリしながら題名だけを一瞥し、一括チェックを入れる。
綺麗に片づけられた灰皿に灰を落とし、消去ボタンをクリックする刹那一通のメールに目が止まった。
一通だけチェックを外し一括消去ボタンをクリックする。
胸に溜まった煙をゆっくりと吐き出し、残った一通のメールを開いた。


管理人様へ

突然のメールお許し下さい。
私は32歳で専業主婦のあさぎ（仮名ですがお許し下さい）と申します。
何時も管理人様の書かれる小説を楽しく読ませて頂いてます。
管理人様に相談に乗って貰いたくメールいたしました。
相談というのも・・・夫との夜の生活のことなんです。
同い年の夫と結婚して6年に成るのですが、一度も逝くと言う感覚を味わったことがありません。
2年ほど前から夫は単身赴任で、月に一度しか帰りません。
かといって、小説のような出会いもなく、あったとしても勇気がありません。
管理人様の書かれるような、官能に満たされ逝ってみたく・・・
このまま女として見られないまま、朽ちていくようなそんな想いが強く・・・
何書いてるか訳解りませんね・・・
どうか、良いアドバイスを頂けないでしょうか？
ご返事お待ちしております。


何度か読み返し、伸びた灰と共にタバコを灰皿に押しつけた。
もう一度新しいタバコに火を付け、ゆっくりと煙を胸に吸い込み目を瞑る。
「ふぅ･･････」
唇の端にタバコをくわえ、キーボードを叩き送信ボタンを押す。
送信を確認した後、パソコンの電源を落とし椅子から立ち上がった。
一口啜ったコーヒーは冷え、溜息を吐きながらドアに向かった。
ドアが閉められ、主を失った部屋は完全な闇に包まれた。

２．返信

　「さぁて･･･」
一人の軽い朝食を片づけた後、里香はパソコンの電源を入れた。
パソコンが立ち上がる間に紅茶を煎れる。
カップから立ち昇る香りを目を瞑り吸い込んだ。
起動が完了したことを確認すると、パソコンの前に座った。
紅茶を飲みながら、マウスを操作しメールの確認を行う。
「あっ！あちち、、、！」
来るとは思っていない返信メールに動揺し、カップが揺れた。
短めのスカートから伸びる太股に紅茶は零れ、肌が赤く染まる。
カップを置き、太股をさすりながらメールを開く。


　こんばんは、あさぎさん。
メール拝見いたしました。
　逝った事が無いとのことですが、自慰では逝けるのでしょうか？
膣での刺激でご自分で逝けるように成れれば、ご主人とのSEXでも逝くことが出来ると思います。
初めは時間が掛かるかも知れませんが、一度逝くことが出来たなら次からは逝きやすくなると思います。
　また、浮気・不倫等はお奨めしません。
私の小説では敢えて事後のことは書いておりません。
なぜなら、浮気・不倫の後は少なからず皆様心に傷を負います。
本人、ご家族含めて。
官能小説の性質上、SEXに重きを置いておりますので。

アドバイスになるかどうか･･･
最後に、SEXの時は、演技等考えずに、リラックスしてSEXを楽しむ事が一番ですよ。


「自慰、、、膣、、、」
里香はメールを読み返し、呟いていた。
自慰をした事が無い訳ではない。気分が高まり一人手を伸ばすこともある。
ただ、自慰に対しネガティブな想いがあるため、クリトリスを軽く擦る程度で止めていた。
「膣って、、、」
里香は顔を赤く染め廻りを見渡した。
夫は単身赴任中で、子供も居ない。
誰も居るわけが無いのだが、気恥ずかしくなった。
席を立ちカーテンを閉め、玄関に向かった。
玄関のカギを掛け、再びパソコンに向き合いマウスを握る手は汗で濡れていた。

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