人妻！人妻！人妻！

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登場人物

里香（あさぎ）　：３２歳

＊登場人物、内容はフィクションです

３．自慰

　パソコンに向かった里香は成れた手つきで、マウスを操作し目的のHPへ辿り着いた。
自慰という目的を持って訪れたのは初めてだった。
メールを送った管理人が書いた官能小説。
何度か読み返し体を火照らせ、逝くと言うことに憧れに近い想いを植え付けた小説。
里香は小説を読みながらスカートに手を掛けた。
主人公の女性がされるように、いやらしく太股を撫で回しスカートを捲り上げる。
顔は紅潮し、息が途切れ、足が震える。
男の手が里香の太股を撫で、太股の付け根へとよじ登る。
「んっ、、、、」
里香の手が一瞬躊躇した後、ゆっくりとショーツに伸びた。
「あっ、、、」
主人公は椅子に縛り付けられ、目隠しをされ男の成すがままにされていた。
ショーツの上からクリトリスを弄られ、ローターを押し当てられる。
「あっ、、んっ、、、」
里香の指に男が乗り移ったように、クリトリスを弄ぶ。
「んんっ、、、」
ジワジワと子宮に熱が篭もり、クリトリスが勃起し始める。
里香の高まりと共に愛液が分泌を始め、出口へ向かってゆっくりと流れ始める。
「んっ、、、んんっ、、、」
男の指が執拗にクリトリスを責め里香の反応を楽しむ。
「あっ、、んんっ、、、」
「ん？感じてきたのかい？」
「んっ、、んんっ、、、」
「ん？何だ？このシミは、、、」
「あっ、、、」
男の台詞に里香は自分のショーツを見つめ罪悪感を覚えた。
「濡れてる、、、」
里香の指の動きが止まり、現実に引き戻される。
「、、、、」
はしたない。女が自慰なんて。主人が居るのに。
自慰に対するマイナスのイメージが里香を包み込んで行く。
「、、、、、、、」
里香は無言のままマウスを操作し、パソコンの電源を切った。

４．悩み

　里香はシミの出来たショーツを洗濯機に丸めて入れた。
新しいショーツに履き替え紅茶を入れ直す。
自慰の前後の高揚と落胆に溜息を吐きながら紅茶に口を付ける。
「ふぅ、、、」
また一人で夫を待つ生活が続くことに心が重くなる。
意を決してメールをし、アドバイスを貰いながら最後まで実行できない。
変わらない、変えれない自分に深い溜息を吐く。
「、、、、、」
里香はゆっくりと立ち上がり、パソコンに向かった。


　モニターに打ち込まれた文字が表れ、変換され、時には消され。
物語が一行一行進んで行く。羞恥と被虐の官能劇。
女達が官能の炎に焼かれ、淫猥に乱れては果てて行く。
薄暗い部屋で一人パソコンに向かい、タバコの煙を吐き出してはキーボードを叩く。
暖かかったコーヒーは冷たく残り、机の隅に追いやられている。
突然モニターがメールの着信を知らせた。
「ちっ、、、」
キーボードを叩く手を止め、マウスを操作しながら冷えたコーヒーを口に含む。
「、、、、」



管理人様へ

あさぎです。
メール有り難う御座いました。
早速試したのですが・・・最後まで出来ませんでした。
最初は良かったのですが・・・
途中から・・・何だか、罪悪感と言うか・・・
女が自慰をして、濡らすって言うのが・・・
管理人さんの小説を読みながらしたのですが。
もぅ・・何書いて良いか分かんなくなってます。
助けて下さい。行くことは無理なのでしょうか？


「ふぅ、、、」
頭を掻き、タバコを灰皿に押しつけた後キーボードを叩き始める。
モニターに文字が並ぶ。
タバコに火を付け、送信前に読み直してからボタンを押した。
もう一度頭を掻き、何事も無かったかのように物語が進んでいった。

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